LED照明とは?用途や種類など基礎知識を知って適切に選ぼう
LED照明は現在では広く使用されていますが、「LEDとはなにか」を詳しくご存じない方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、「LED」とは一体どのような照明なのか、歴史や用途、種類など、LEDを知るうえで基本となる知識について幅広くご紹介します。
基礎知識を備えたうえで適切なLED照明を選択してください。
LED照明とは何か
LED照明とは、電圧によって光を発する「発光ダイオード」のことです。
どのように活用されているのか、用途や開発の歴史について詳しく確認していきましょう。
LED照明の歴史
まずは、LEDの歴史について順を追ってご紹介します。
1907年 | 発光ダイオードの仕組みが発見される |
---|---|
1962年 | 赤色LEDが開発される |
1972年 | 黄色LEDが開発される |
1985年 | 桃色LEDが開発される |
1993年 | 青色LEDが開発される |
1995年 | 緑色LEDが開発される |
1997年 | 白色LEDが開発される |
青色LEDが開発されたことにより「光の三原色」が揃い、一気に活用度が高まったことがLED普及に繋がっただけでなく、白色LEDの開発も進み、 従来の白色照明器具に代わる照明器具として進歩を遂げました。
LED照明の用途
現在ではLED照明の用途は非常に多岐に渡っています。
- ・一般家庭用照明器具
- ・工事用照明
- ・医療用工事
- ・自動車のランプ
- ・信号機
- ・LEDディスプレイ
- ・液晶用バックライト
白色LEDが開発されたことにより、一般家庭用照明器具や自動車のヘッドライトとしても活用され始め、現在ではあらゆる用途で照明として活用されています。
LED照明のメリット・デメリット
LEDにはメリットがありますが、デメリットも存在します。
LED照明のメリット
LED照明のメリットとは、寿命が長く消費電力が少ないことです。
従来の照明として使用されてきた白熱灯の寿命は約2,000時間、蛍光灯の寿命は約13,000時間とされていましたが、LEDは約40,000時間もの点灯 が可能だとされています。
さらに、白熱灯や蛍光灯と比較して消費電力が少ないため、電気代の節約にもつながるでしょう。
LED照明のデメリット
LEDのデメリットとは、電球自体の価格が高額であることです。
価格の高さから購入時の支は増えますが、消費電力の少なさや寿命の長さを考えると、長期的に見ればむしろお得だと考えられます。
LED照明の種類とそれぞれの特徴
LED照明にはいくつかの種類があり、次のようにそれぞれで特徴が異なっています。
種類 | 特徴 | 活用場所 |
---|---|---|
防水LED | 水分や高湿度の環境に対応させるため防水機能がついている | キッチン・洗面所・脱衣所 |
密閉型対応LED | 電球を密閉しても熱がこもらないように改良されている | 浴室・マリンランプ |
調光機能付きLED | 明るさを変化させられる機能がついている | 室内照明 |
断熱材施工用器具対応LED | 断熱材の近くに使用しても単寿命・火事などの不安がない | 天井埋め込み設置 |
LEDは水や熱に弱いという特徴を持っていることから、マリンランプのように密閉したり、水が跳ねたりする可能性のあるキッチンや洗面所では、専用の照明を使用しなくてはなりません。
また、リビングなど調光機能が日強な場所に設置する際には、調光機能付きのLEDを選ぶなど、使用する環境や場所によって適切な種類を選ぶようにしましょう。